地価はいつまで、どこまで下がるのか・・・・ その5
今までは標準的な住宅地の地価のトレンドを考察するために、世田谷区の住宅地地価の推移をバブル前に遡って検証しました。
そこから垣間見えたのは、バブル時のあまりにも無茶苦茶な地価の高騰でした。しかし、昨年まで数年続いたプチバブルは、過去に何も学ばなかったかのような地価の推移を示しました。でも、これはまだ住宅地なので序の口と言えました。
ご承知の通り、今回のプチバブルの原因は、バブル崩壊後の不動産価格下落で値ごろ感の出た日本、特に都心部の物件を外資系企業やファンドが大量に購入、その後短期に売却して転売利益を得ると言うスキームでした。
では、このスキームのターゲットにされたエリア(特に人気の高い商業地)では、地価はどのような動きをしたのでしょうか。以下ではこの数年で地価が大きく上昇した港区北青山3丁目の土地価格(地価公示ベース)を検証してみます。
○所在地:東京都港区北青山3丁目(青山通り沿いの一等地)
2005年(平成17年)1月1日現在の価格 4,900,000円/㎡
2006年(平成18年)1月1日現在の価格 6,300,000円/㎡(前年比:128.6%)
2007年(平成19年)1月1日現在の価格 9,000,000円/㎡(前年比:142.9%)
2008年(平成20年)1月1日現在の価格 10,700,000円/㎡(前年比:118.9%)
いかがでしょうか? 東京青山の超一等地とは言え、わずか3年で2.18倍ですからねえ! 前回も書きましたが、実勢価格はもっと高かったはずです。
こういった都心一等地の極端な取引価格・実態が、ドーナッツ現象的に周辺地域へと波及して行ったのです。
「羹に懲りて膾を吹く」と言う先人の言葉があります。「欲」で舌が麻痺するのか、眼鏡が曇るのかわかりませんが、わずか20年後に同じ過ちを繰り返しているとしか思えませんね。

